- 朝野裕一
手に物を持つ人
手は色々な物を持つのによく使われます。ということで、今日は手に物
を持つ人です。
物を持つと言っても、何を持つか?どう持つか?持つ物やその時の目的
などによって、持ち方=手(やその他の部位)の使い方が、
変わってきます。
投げる人でお話ししたスポーツのボールにしても、その種類や
そのあとの目的によって持ち方は変わります。
シュートやパスの前には両手でしっかりとボールを把握し
狙いを定めます。
もちろん急にパスをするときなどは片手で持つこともあります。
ラグビーでボールを前に持っていくときはボールの形状から
抱えるように持って運びます。
さて、
日常生活に戻ると、あらゆるものを持つ機会があることがわかります。
スマホを片手で持って見たり操作したり、
朝起きて、コップ片手に歯磨きを、
コップと歯ブラシを手に持ちます。
同じコップでも取っ手がなければ、
包むように持ってコップを持ち上げ
水などを飲みます。
コップの形状が変われば自ずと持ち方も変わる。
コーヒーカップには取っ手がついているので、
上のように持つのが普通です。
でも両手で持つこともありますね。
シャンパングラスだとこう↓
普通のグラスでビールなら?↓
ジョッキならこうでしょう↓
これは完全にグリップ(握る)での持ち方です。
瓶のままだと↓
缶ビールでは?↓
今時こんなネクタイを鉢巻にするサラリーマンいるんですかね?
新橋あたりではどうでしょう?
それはそうと、先ほどのジョッキのグリップ での持ち方は、他の物
でも見られます。
ハンマーを持つときや、
カバンを手に持つときも、
ダンベルなどはもちろんグリップ!
取っ手がある 比較的重い物を、
しっかりと持つにはグリップという方法で対応します。
重さだけではなく、形状にも(持ち方は)影響を受けるので、
マイクなども握ります。
小指を立てるか、立てないか?は個人の好みでしょうか。
重い物でもここまでくると全身で支えなければなりません。
逆にとても軽くて小さな物や薄い物は、指先で挟んで持ちます。
これはピンチ(つまむ・はさむ)という持ち方です。同じピンチでも
つまみ方・はさみ方は、一通りではありません。
親指と人差し指ではさむのは同じでも、OKサインのようにつまむ、
(両指の腹同士でつまむ)
ピックをつまむのも同じです。
あるいはこのようにつまむ↓
上の左手をよく見てください。
親指の腹と人差し指の内側で(人差し指の腹ではなく)はさむやり方
があります。
さてさて、手が物を持つ持ち方には、きりがありませんね。
一つ言えることは、今までもお示してきましたが、持つ物の形状や
重さによって持ち方が変わる。
それはある意味、アフォーダンス的でもあります。
まだまだお話は続きます。今日はこのくらいでまた明日。
ここまで読んでいただきありがとうございました。ごきげんよう。